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M5ロケット廃止
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2006年7月31日
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歴史 1997年から衛星打ち上げに利用されてきたM5ロケット廃止へ(7月31日)
 1997年から日本の衛星打ち上げに利用されてきたM5ロケットが廃止されることになった。最後の打ち上げは9月23日の太陽観測衛星「ソーラーB」となる予定だ。M5ロケットを開発したのは旧文部省の管轄にあった宇宙科学研究所だ。基本的に科学観測衛星用として使われてきた。発射されたのは6機。うち成功は5機であり一定の成果をあげてきたロケットだということが出来よう。廃止は7月26日に宇宙科学研究開発機構が宇宙開発委員会に報告したことで明らかになった。この廃止は将来的な衛星の打ち上げ事業について当然のことながら低コストでより高性能を求めることが今後の開発において重要なこと、今後の衛星が小型化することが見込まれるためその需要にあわせたロケットが必要であるとか、基本的に極めて前向きな理由で次世代のロケットを開発するためにおこなわれるものであります。このM5ロケットは前身のM3ロケットの後継ということもあり1992年あたりから開発されてきたものだ。さすがにもう基本設計自体が古く技術革新から取り残さていること証明しているような話だ。
M5ロケットの開発の流れと次世代への有用な利用
 M5ロケットはその前身のロケットの最終打ち上げの前からその加速モーターの開発から始まり、そして衛星打ち上げにとって重要なその金属素材の研究が進みそれが成就したところでロケットそのものの開発が始まっていった。固形燃料を使用したそのロケット、基本的には1.8トンまでの衛星を打ち上げることが可能な大きさをもつものであるがその発射に費やす時間とコスト、そして小型軽量化される人工衛星に対して無駄に大きいということがあるために9月23日に打ち上げる衛星で最後ということになってしまった。なんと1回での打ち上げ費用は80億円ということもあり、そのうえ最近のコンピュータの発展もあることで高いロケットを打ちあげ続けることは明らかに税金の無駄遣いと言われても仕方がないのであろう。2010年に打ち上げ予想がされる金星探査衛星は「プラネット。C」となる予定だ。 とは言えキチンと仕事しないとなあ・・・・
(C)2006 アンクルマツ・ドットコム(ちなみに勝手な解釈のみの主張でございます)